LEDマトリクスパネル 卓上サインボードの作成

LEDマトリクスパネルは縦にも横にも並べて大きな画面を作れますが、
1枚だけ使用して映像を表示することももちろん可能です。
ガジェットとして卓上に立て掛けておいても面白いですし
コンパクトで省電力なため持ち運びできるという利点もあります。
ここでは簡単な例として、パネル1枚でサインボードを作成してみます。
準備 パネルの配線 コントローラーとの接続 点灯パターンの書き込み カスタマイズ

準備

まずは必要な部材を用意しましょう。

パネル1枚の中にいろいろ表示させたいので、
一番こまかい「LEDマトリクスパネル P3 RGB 64×32」を選びました。
1枚だけならどのコントローラーでも大して変わらないので、
一番小さい「LEDマトリクスパネルコントローラー HW-T4-W」を使います。
あとは電源としてDC5VのACアダプターとDCジャック付きケーブルを用意します。
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パネルの配線

それでは、パネルから順に配線してみます。
ただケーブルを差し込むだけ、しかも今回は1枚だけなのでとても簡単です。

パネルの裏側には信号端子と電源端子があります。
左側が入力信号で、右側が連結出力になります。

パネルに付属してくるフラットケーブルです。
両端とも同じコネクタで、信号の方向などはありません。

パネルの入力端子にフラットケーブルを差し込みます。
ボックスの切り欠きに向きを合わせてください。

電源ケーブルには複数の端子が付いていますが、
今回はパネル1枚なので1端子しか使いません。

電源端子のツメの向きに合わせて差し込みます。
横にずれたり逆向きに挿さないようご注意ください。

完成するとこんな感じです。
何枚もつなぐ場合は右に連結していきます。
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コントローラーとの接続

次に、パネルとコントローラーを接続します。
端子をネジ留めするので、プラスのドライバーをご用意ください。

パネルにつないだ2つのケーブルの反対側を、
コントローラーまで引っ張ってきます。

まずは電源を端子台にネジ留めしましょう。
赤が+5V、黒がGNDです。

留めたネジをほんの少しだけまた緩めて、
DCジャックの赤と黒の端子も留めておきます。

フラットケーブルを「75-1」の端子に差し込みます。
凸印の刻印の向きと、前後左右のズレにご注意ください。
これで配線は完了です。
下の写真のようにきちんとつながっているか、いま一度ご確認ください。
とくに電源の赤(+5V)と黒(GND)は逆向きやショートにご注意ください。
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点灯パターンの書き込み

配線が済んだので、いよいよ電源を投入して点灯パターンを書き込みましょう。

DC5Vの電源プラグを差し込んで何秒か待つと、
出荷時の初期パターンが点灯します。
それはP3パネル用のデータとは限らないので、
もし表示が崩れていても気にする必要はありません。

起動時のコントローラーにUSBメモリを差し込めば、
「USB」→「**%」→「OK」と表示され
新しい点灯パターンが書き込まれるはずです。
その点灯パターンを今から作ってみましょう。

付属ソフト「HW_LEDShow」を起動して
PDFマニュアルどおりに新規ファイルを作ります。

たまにツールの初期設定が変わることがあるので、
「Advanced」の方も念のため確認してください。

適当に点灯パターンを作ってみます。
ボタンを押して適当にいじるだけでもそこそこ作れます。

PCにUSBメモリを差し込んで、
「Export」ボタンでデータを出力します。

それではUSBメモリを挿してみましょう。
変なエラーが表示されたら設定に誤りがあります。

正常なデータならば無事に表示されます。
何度も書き換えるならLANケーブルを使うと楽です。
LEDマトリクスパネルのセットアップ作業はこれで完了です。
パネルの枚数やコントローラーによって手間の差はありますが、
基本的には今回のステップと同じ要領で組み立てることになります。
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カスタマイズ

LEDマトリクスパネルの使い方はもうマスターしたので、
今回はちょっとした実用上の応用を考えてみます。
パネルに足を付けて卓上サインボードのように自立させ、
スマホ充電用のモバイルバッテリーで携帯可能にしてみましょう。

P3パネルの裏にはM3のネジ穴がたくさんあります。
ホームセンターでボルトとL字金具を買ってきました。

ネジでL字金具を取り付けて、適当に曲げました。
コントローラーをパネルに留めてもいいかもしれません。

電源をACアダプタからモバイルバッテリーに替えるため、
加工用USBケーブルを用意しました。

DCジャックを外し、USBケーブルの赤と黒を付けます。
緑と白は不要なので切り捨ててもかまいません。

モバイルバッテリーは定格が若干不足するので
パネルを全面白色にフル点灯すると
コントローラーの電源が落ちてしまいますが、
パネルとコントローラーそれぞれの電源を
2端子で分けておけば耐えられます。
カスタマイズというほど大掛かりな作業ではありませんでしたが、
これでサインボードを自由に持ち運べるようになりました。
綺麗なケースを作ってきちんと収納するのも良いと思いますし、
むき出しのほうがLEDパネルらしくてそれもまた良いところがあります。

LEDマトリクスパネルは構造がシンプルですぐ使えるぶん
設置方法や電源などいくらでも応用の余地があるので、
今回の改造のように気軽にDIYしてみてください。

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今回の主な使用パーツ


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